ケナメタルと住友電工、KM4Xスピンドルコネクション使用に関するライセンス契約を締結

日本の製造業にスピンドルコネクションによるソリューションのメリットを提供

ケナメタル(本社:米国・ペンシルバニア州ラトローブ 社長:Carlos M. Cardoso)と住友電気工業株式会社(本社:大阪市、社長:松本正義 以下、住友電工)は、ケナメタルが所有するKM4Xスピンドルコネクション技術に関するライセンス契約を締結しました。これにより住友電工は、今後大きな成長が見込まれる航空機産業や、インフラ関連産業などで多く見られる、重切削の部品加工において、大幅な高能率化と、コストダウンを実現する「KM4Xスピンドルコネクション」ツールホルダ製品を、全世界のお客様に提供いたします。

ケナメタルの副社長兼インダストリアル事業部門の社長である John R. Tucker は、「KM4Xスピンドルコネクションは、現時点において世界で最も剛性の高いシステムです。多くの製造業者は、この設計により設備投資を最大限に活用できます。KM4X製品の高い切り屑除去率により、工作機械の高い稼働率と、部品1個あたりのコスト削減を向上させると同時に、製造業者の実際的な生産能力を拡大させることが可能となります。住友電工のような革新的な技術パートナーが、KM4Xスピンドルコネクションを供給することで、全世界の製造業者にとり、大きな生産上の強みが生み出されます」と述べています。

工作機械のスピンドルとツールホルダのコネクション部分であるスピンドルコネクションは、工作機械の仕様に適合するトルクを伝え、曲げ負荷への耐性を発揮することが必要です。特に粗加工または高強度被削材の切削加工においては、切削抵抗によって曲げモーメントが発生し、トルクの限界値に達する前にコネクション部分の限界値を超えてしまうことがあります。高いクランプ力と最適化された干渉レベルの両立により、KM4Xは堅牢な接続部、極めて高い剛性と曲げ負荷への耐性を備え、高強度合金や他の被削材の機械加工における性能が大幅に向上します。これは、極めて高い切り屑除去率と1日当たりの生産数量の増大を意味します。

先端素材には、より高度な加工法が必要

航空宇宙、防衛、エネルギー、運輸などさまざまな業界では、チタン合金、インコネル、新アルミニウム合金など、高強度軽量素材が求められていますが、これらの素材は機械加工において、大きな課題となっています。これらの業界のグローバル企業では、厳しい競争の重圧の中、より高度な加工法を探りだすことが最優先課題となっています。

この課題に工作機械メーカーは、スピンドルの剛性と減衰性能を向上させ、機械構造とモーターを大型化したマシニングセンターや旋盤で対応してきました。これはすべて、部品の品質と工具寿命の低下を招く、好ましくない振動を最小限に抑えながら、高い所要動力、トルク、および推力を実現するためです。

「ほとんどの場合、ある加工作業でどれだけの切り屑除去率が得られるかは工具とスピンドルコネクションで決まります。」と話すのは、ケナメタルのツーリングシステム、グローバルプロダクトマネジメントディレクターであるDoug Ewaldです。「したがって、このコネクション部分は高い負荷に耐えつつ、剛性も維持しなければなりません。切削工具やマシニングセンターの継続的な進歩とともに、利用可能な力を最適に活用するスピンドルコネクションが生産計画の初期段階で検討するべき重要な項目となっています」。

「これは、同じ哲学を持つ会社間におけるフルシステムのパートナーシップです。」と語るのは、ケナメタルの副社長兼最高マーケティング責任者である John Jacko です。「KM4Xスピンドルコネクションと住友電工の革新的な技術があれば、お客様は、既存および新規の機器における高速、高能率での加工能力を調査し直す必要がなくなります。これは、お客様の工作機械のポテンシャルを最大限に活かすことを意味しているのです」。

住友電工は、今後、ケナメタル社からKM4Xスピンドルコネクションに関する技術供与を受けながら、順次、工具製品への適用を進めます。KM4Xスピンドルコネクションを適用したツールホルダ製品の発売は、2014年夏を予定しています。

住友電工は、同ツールホルダ製品の売り上げとして、初年度1億円、3年後の2016年度に3億円を見込んでいます。

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Kennametal Inc.

75周年を迎える業界のテクノロジーリーダー、ケナメタルは、要求の厳しい業界において最高のパフォーマンスを得ようとするお客様のために生産性の向上を実現します。耐摩耗性のある革新的な製品とアドバンスドマテリアルサイエンスに裏付けられたアプリケーションエンジニアリングを提供することによって、60か国もの国々で、航空宇宙、土木、エネルギー、工業生産、輸送、インフラストラクチャなど多様な業界のお客様を支援しています。ケナメタルの従業員は約13,000人、売上は約30億ドルに上りますが、その収益の半分は北米以外の国における販売によるもので、世界における収益の40%は過去5年間に導入された革新によるものです。「世界で最も倫理的な企業」(Ethisphere)、「最優秀技術革新企業」(製品開発および管理協会)、さらに100%の安全への取り組みによって「米国で最も安全な企業」(EHS Today)として認められたケナメタルとその財団は、技術教育、工業技術、材料開発への投資によって、世界中の人々に対して発展と経済的繁栄という約束を果たします。詳細は、当社のWebサイト( www.kennametal.com)をご覧ください。

住友電気工業株式会社

住友電気工業株式会社は、自動車、情報通信、エレクトロニクス、産業素材、環境エネルギー分野で様々な製品を開発・製造する非鉄金属の総合メーカーです。研究と多様化という戦略で成功を収めている住友電工は、情報通信分野における革新の最先端で世界をリードする企業のひとつです。光技術分野での住友電工の研究および製造能力は世界トップクラスであり、業界最高水準の信頼性を維持しながら、製品を拡張し強化し続けています。また、30か国以上の国々で事業展開しており、従業員数は20万人を超えています。事業年度(2013年3月締め)のグループ純売上高は216億ドルとなっています。